ChatGPTを使い始めた当初、生成される文章がどれも同じに見えて困り果てた。「〜となっています」「なお、」「さらに、」が乱発される、あの独特の硬さ。ブログに貼り付けるたびに「なんか違う」と感じて、結局ほぼ全部書き直していた。
転機は2023年11月。プロンプトを根本から見直したら、AIの文体が劇的に変わった。今では1記事あたりの執筆時間が平均2時間から25分まで縮まっている。
その経験から辿り着いた7つのテクニックを、失敗談も含めて全部書く。

「ブログ記事を書いて」だけで指示していた頃、出てくるのは教科書みたいな文章ばかりだった。試しに書き手の人格を細かく設定してみたら、同じ内容でも別物みたいな文章が出てきた。
効果的なペルソナ設定には職業・年齢・経験年数・性格的特徴の4要素を入れる。たとえばこう。
「あなたは10年のキャリアを持つ元外資系コンサルタントで、現在は個人ブロガーとして活動しています。論理的でありながら、読者に寄り添う温かみのある文体で書いてください。」
これだけで言葉の選び方・文の長さ・全体のトーンが変わる。「なんかAIっぽい」と感じたら、まずここを疑ってほしい。
「フレンドリーに書いて」という指示を100回試した。100回とも微妙だった。AIにとって「フレンドリー」の解釈は広すぎる。
代わりに具体的な形容詞の組み合わせ+スケール指定を使うようにしたら、ブレが格段に減った。
「親しみやすさを最大にして」「フォーマル度を10段階で2」みたいな数値表現が、AIには一番伝わりやすい。
2024年1月、試しに自分のブログ記事を200字ほどコピーしてプロンプトに貼ってみた。「この文体で書いて」と添えただけで、出てきた文章が明らかに「自分っぽい」仕上がりになった。それまで感じていた「AIっぽさ」がほぼ消えた。
手順はシンプル。
これが「AIに自分の文体を学習させる」いちばん手軽な方法。副業ライターとして使っている人の中には、この手法だけで執筆時間を2時間→30分に短縮した人もいる。
ChatGPTやClaudeでこの方法を試してみてほしい。
「なお」「また」「さらに」「〜となっています」「〜することが重要です」——これらが出てきたら、プロンプトが甘い証拠だと思っている。
NGワードをリストにしてプロンプトに入れるだけで、定型表現がほぼ消える。
最初は5個から始めて、気になる表現が出るたびに追加していく。今の自分のNGリストは23個まで育った。
文体は「言葉遣い」だけじゃない。文の長さ・段落の構成・接続詞の使い方——これ全部が文体を構成している。ここを指定しないと、どんなにペルソナを設定しても「なんか読みにくい」文章になる。
自分がよく使う構造ルールはこれ。
特に「書き出しのパターン指定」は効く。「各見出しの最初の段落は、必ず読者の悩みか疑問から始めてください」と入れるだけで、引き込み力が変わる。
「誰に向けて書くか」が曖昧なまま生成すると、AIは万人向けの無難な文体を選ぶ。それが「個性のない文章」になる原因のひとつだ。
読者像の設定に必要な4要素はこれ。
| 要素 | 設定例 | AIへの影響 |
|---|---|---|
| 属性 | 30代会社員・副業初心者 | 専門用語を避け、親しみやすい言葉を選ぶ |
| 知識レベル | AIツールを使い始めて3ヶ月 | 基礎説明を省かず、丁寧に補足する |
| 悩み・課題 | AIの文章がどれも同じに見える | 共感ベースの書き出しを選ぶ |
| 読む状況 | 通勤電車でスマホで読む | 短文・スキャンしやすい構成にする |