副業でInstagramのコンサルを始めた2023年10月、私は毎晩2〜3時間を競合チェックに費やしていた。スプレッドシートを開いて、アカウントを一つひとつ手でメモして、いいね数を記録して——気づいたら深夜1時、みたいな日が続いた。
それが今では、週30分もかからない。AIと自動化ツールを組み合わせた仕組みを作ったからだ。同じ悩みを抱えている人に、その具体的なやり方を全部話す。

最初の頃、私はフォロワー数ばかり追いかけていた。「あのアカウント、また増えてる」——それだけ記録して、何も活かせていなかった。
実際に戦略に使えるデータは、もっと絞り込まれている。以下の5つだけ押さえれば十分だ。
この5つを毎日手作業で記録するのは、どう考えても無理がある。だからこそ、道具に任せる。
「とりあえず全部使う」は失敗する。私も最初にやらかした。月に3万円以上ツール代を払って、使いこなせたのは半分以下、なんて時期があった。
今は目的別に5つに絞っている。
集めたデータを貼り付けて「この競合の投稿パターンを分析して」と送るだけで、プロ級のレポートが数秒で出てくる。月額20ドルのPlus版なら、ExcelやCSVをそのまま読み込む「Advanced Data Analysis」が使えるのが大きい。
無料版でも十分使えるが、データ分析をガチでやるならPlusは必須だと思っている。
YouTube・Instagram・TikTokのフォロワー増減グラフを無料で見られる。競合のURLを入れるだけで過去30日のデータが出てくる。まずここから始めるのが正解。
「今週〇〇ジャンルでバズったInstagram投稿の特徴を教えて」という質問に、最新情報を踏まえて答えてくれる。ChatGPTだけだと情報が古くなりがちなので、情報収集フェーズはPerplexity、分析フェーズはChatGPTと使い分けている。
プログラミング不要で「競合の新着投稿をスプレッドシートに自動記録する」「週次レポートをメールで受け取る」といったワークフローが作れる。月1,000回の操作まで無料。後述の自動化フローはこれで組んでいる。
競合ベンチマーク機能が充実していて、エンゲージメントデータの自動収集とグラフ化までやってくれる。ただし月額249ドル〜と高い。副業の初期段階では上記4つで十分だと思う。
→ Sprout Socialの料金プランを公式サイトで確認する
| ツール | 主な用途 | 料金 | 難易度 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPT Plus | データ分析・レポート生成 | 月額$20 | ★☆☆ | ★★★★★ |
| Social Blade | フォロワー推移確認 | 無料 | ★☆☆ | ★★★★☆ |
| Perplexity AI | リアルタイム情報収集 | 無料〜$20/月 | ★☆☆ | ★★★★☆ |
| Make | ワークフロー自動化 | 無料〜$9/月 | ★★☆ | ★★★★★ |
| Sprout Social | 本格競合ベンチマーク | $249/月〜 | ★★☆ | ★★★☆☆ |
まず試すならChatGPT Plus+Social Blade+Makeの3つ。合わせて月2,000〜3,000円程度で、作業時間を週10時間から30分以下にできる。
実際に私が毎週やっている手順をそのまま書く。Instagramの競合調査を例にしている。
分析する競合を3〜5アカウント選ぶ。Social Bladeで各アカウントのフォロワー推移を確認し、過去30日のデータをメモする。
次に各アカウントの直近30投稿を見て、スプレッドシートに以下を記録する。
最初の頃は手作業で1〜2時間かかっていた。今はMakeで公開APIと連携して自動収集しているので、この工程はほぼゼロ分になった。
スプレッドシートをCSVでエクスポートして、ChatGPT Plus(Advanced Data Analysis)にアップロードする。使うプロンプトはこれだ。
「このデータは競合Instagramアカウント3社の投稿データです。以下の観点で分析してください。①エンゲージメント率が高い投稿の共通点、②最適な投稿時間帯、③バズりやすい投稿形式、④使用頻度の高いハッシュタグ。分析結果を表形式でまとめ、自社アカウントへの応用アドバイスも加えてください。」
先月このプロンプトを使ったとき、「火曜・木曜の19〜21時投稿」「カルーセル形式」「ハッシュタグ15〜20個」という具体的なインサイトが2分以内に出てきた。同じ分析を手作業でやったら2時間はかかる内容だった。
Makeで以下のフローを組む。
設定に最初の30分だけかかる。でも一度動かしてしまえば、毎週の競合調査が完全に0分になる。その時間をそのままコンテンツ制作に使える。
基本の自動化ができたら、ここからが本当に面白くなる。私がクライアントへの提案に使っている手法を3つ紹介する。
競合投稿のコメントを100件ほど集めてChatGPTに貼り付け、こう聞く。
「以下のコメント一覧を分析し、ポジティブ・ネガティブ・中立に分類した上で、購買意欲が高そうなコメントの特徴を教えてください。」
エンゲージメント率が高い投稿でも、コメントの質が低いこともある。逆に数字は地味でも、購買意欲の高いコメントが集まっている投稿がある。この差を見られるのが、数字だけ追っている人との差になる。
Perplexity AIで「今週〇〇ジャンルでバズったInstagram投稿のキーワード」を検索し、そのデータをChatGPTで整理する。これを週1回やるだけで、ネタ切れがほぼなくなった。
実際に私は2024年1月からこれを続けていて、投稿のエンゲージメント率が平均1.2%から3.8%に上がった。旬のテーマに乗るだけで、これだけ変わる。
Facebookの「広告ライブラリ(Ad Library)」は誰でも無料で見られる。競合が今どんな広告を出しているかが全部見える。
このデータをChatGPTに読み込ませて「どんなメッセージ・ビジュアルで訴求しているか分析して」と聞くと、競合のマーケティング戦略の全体像